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2024/02/26

コンディショニングとは?

運動競技において最高の能力を発揮出来るように精神面・肉体面・健康面などから状態を整えること。

厚生労働省HPより引用:コンディショニング

この文章でもなんとなくコンディショニングについて理解できますが、本来は以下の5つの要素を指しているんですね。

コンディショニング=5つの体力要素のこと

本来コンディショニングは、

・身体的
・精神的
・防衛的
・栄養
・休養

この5つの体力要素全体のことを指しています。

それぞれ解説していきますね。

身体的

「身体的」とは、文字通り身体に関する要素になります。

身体的な要素には、

・筋力
・持久力
・スピード
・調整力
・柔軟性

などがあり、「バイオモーターアビリティ」という以下の図の全体を指しています。

これらをすべてを整える、向上させることがスポーツ選手には特に重要で、技術やスキル向上のベースとなります。

これがコンディショニングの身体的要素であり、「身体的コンディショニング」とも言います。

精神的

続いては精神的な要素についてですが、これは文字通り「メンタル」の要素です。

・試合で緊張する or 普段以上の力が発揮できる
・自分の考えを持っている or 流されやすい
・練習に前向きに取り組める or サボりやすい
・プレッシャーに弱い or 強い

など、こういった気持ち・精神的な要素もコンディショニングの1つに含まれているんですね。

例えばメンタルが弱っている状態だと、

・どこか力が入りづらい
・体調を崩しやすい
・練習に身が入らない

など、パフォーマンスに大きな影響を与えてしまいます。

このように一般の方やスポーツ選手にとってのメンタル(精神)は、コンディショニングやパフォーマンスを大きく左右する要素になっています。

防衛的

続いての「防衛的」という要素は、免疫力のことです。

・風邪を引きやすい
・すぐにお腹を壊す
・季節の変わり目に体調を崩す
・環境が変わるとすぐにお腹を下す

など、内臓や免疫に関することなんですね。

この防衛面は、「トレーニング」「休息」「食事」を適切にとれていれば自然と強化されていくため、特別何かをする必要はありません。

栄養

続いては「栄養」ですが、栄養に関して代表的なのが五大栄養素です。

・炭水化物
・たんぱく質
・脂質
・ビタミン
・ミネラル

など、これらの栄養素が適切に摂れているかもコンディショニングに含まれます。

栄養素の問題だけではなく、

・食事の内容
・食事の量
・食事のタイミング
・食事の頻度

なども含まれ、運動量や基礎代謝などにあわせて食事を調節するのも、コンディショニングを整えるための重要な一要素です。

もし栄養不足に陥っていれば、トレーニングで強化したはずの身体面が向上せず、パフォーマンスの低下を招きます。

さらに適切な休息をとっているにも関わらず栄養不足であれば、疲労がなかなか回復せず、オーバートレーニング症候群の原因になることもあります。

休養

そして最後の「休養」は、

・睡眠時間は適切か
・体の疲労は回復しているか
・老廃物などを取り除けているか
・身体や筋肉を休ませているか

などの要素にあたります。

トレーニングと食事が適切であっても、休養が不足すれば体調を崩すため、人間にとっても非常に重要な要素になります。

特に真面目な方ほど休むことを疎かにしがちですが、コンディショニングは5本の柱すべてが整っていることが重要ですので、休息が不足していることでもパフォーマンス低下を招いてしまいます。


このように、5つの体力要素全体のことをコンディショニング【conditioning】といいます。

 

身体的コンディショニングとは

先ほど「身体的」な要素について解説しましたが、ここではバイオモーターアビリティについて深堀していきますね。

身体的コンディショニング=バイオモーターアビリティ

先ほどもお伝えした通り、バイオモーターアビリティとは以下の体力要素全体のことを指しています。

主に、

・筋力
・持久力
・スピード
・パワー
・調整力
・敏捷性
・柔軟性

などの要素があります。

身体的コンディショニングを向上させようと思うと、これらすべての要素を整える&向上させる必要があるんですね。それぞれの意味は、以下の通りです。

筋力

筋力とは、

筋肉が発揮する力

のことで、力の大きさは筋肉の断面積(大きさ)で決まります。


筋肉が大きければ大きいほど、筋力は高いということになります。

筋力を向上させる方法としては、

・レジスタンストレーニング
・ウエイトトレーニング
・加圧トレーニング
・スロートレーニング など

さまざまな方法がありますが、もしスポーツ選手が筋力を向上させる場合は、競技特性を考慮した方法を選択する必要があります。

持久力

持久力には、

・心肺持久力
・筋持久力
・スピード持久力

など、さまざまな持久力があります。

どのような持久力を向上させるのかによって具体的な方法は変わりますが、スタミナを向上させるためには、心肺持久力のトレーニングが必要になります。

心肺持久力を向上させようと思うと、

最大心拍数の60%以上でトレーニングを行う

ことが条件になるんですね。

この条件に見合った持久力トレーニングを行うことで、各スポーツに必要な持久力を向上させることができます。

スピード

続いての「スピード」という要素は、主に2つの要素を含んでいます。その2つというのが、

・速さ:筋線維のタイプ
・スピード:動作、動き

などです。

例えば短距離走を速く走るための“スピード”で考えるとわかりやすいですが、オリンピックに出られるかどうかのレベルを決める要素は、筋線維のタイプが関係しています。

筋肉には「速筋」「遅筋」という大きく分けて2つのタイプの筋線維があり、それぞれの特徴は以下の通りです。

・速筋:大きな力が発揮でき、収縮速度が速い
・遅筋:持久性に優れており、疲れにくい

オリンピックの短距離に出る選手などの場合、9:1ぐらいの割合で「速筋」の方が多いと言われています。


ちなみに一般人の場合は、大体速筋と遅筋の割合は5:5か、6:4ぐらいです。

筋線維のタイプは遺伝的に決まっていると言われており、後天的にはこの筋線維のタイプは変わらないと言われているんですね。(厳密に言えば変わりますが…)

ですので、“速さ”を決める筋線維のタイプは変えることができない要素となります。ただ、もう一方の“スピード”に関しては、変えられる要素です。

例えば短距離を走る場合、走り方がぎこちなくて動きが硬い。そんなスプリンターは、おそらくタイムも悪く、最大のスピードを発揮できていません。


こういう選手の走り方がスムーズになり、動きが美しくて滑らかな動作に変わるとスピードはどうなるでしょうか?

おそらく以前よりもタイムが速くなり、結果としてスピードは向上します。このように、“スピード”という動作・動きを指す要因については変えることが可能だということがわかります。

このように「スピード」という要素は、

・速さ:筋線維のタイプ
・スピード:動作、動き

という2つに分類でき、それぞれに視点を当ててトレーニングしていくことが重要になります。

またロシアのトレーニング理論の中には、「スピード-筋力」という要素があり、これもここでお伝えするスピードの1つになるんですね。

パワー

パワーという体力要素は、

最大筋力の1/3×最大スピード

となるため、上記でお伝えした「筋力」と「スピード」の両方、またはどちらかを向上させるとパワーも向上します。

さまざまなスポーツはこの「パワー」を必要とするため、パフォーマンス向上のためには、パワーを養成するトレーニングが重要になります。

調整力

調整力という体力要素は、

身体を自由自在に動かせる能力を指し、スキル・技術に直結する要素

になります。


この能力が最も高い選手の1人が「元シアトルマリナーズのイチローさん」ですね。

調整力の向上には、

・コーディネーション
・コオーディネーション

この2つの掛け合わせが重要であり、それぞれを理解した上でトレーニングを行う必要があります。

敏捷性

敏捷性とは、

正確性×速さで求められる体力要素であり、各スポーツで必要になる能力

です。

具体的な例でいえば、

・ピッチャーがバント処理をして1塁へ正確に送球する
・サッカー選手が、フェイントで相手を抜き去りゴールを決める

こういった要素になります。

特にこの「敏捷性」は「俊敏性」と混同しやすくなっており、適切に分類してそれぞれのトレーニングを行うことが重要です。

柔軟性

柔軟性については主に2つあり、

・静的柔軟性:静止状態での柔らかさ
・動的柔軟性:動き(動作)の中での柔らかさ

などがあります。

スポーツ選手にとって重要なのは動きの中での柔らかさ(動的柔軟性)ですが、この2つを高めることでケガの予防ができたり、パフォーマンスの向上につながります。

このように、ここまで解説した主に7つの体力要素を整える、またはすべて向上させることで身体的コンディショニングが向上するわけです。


では、こういった身体的な要素やコンディショニングを向上させることは、どのような意味があるのでしょうか?

 

コンディショニングトレーニングの効果や本当の意味

コンディショニングを向上させることは、最終的に試合に勝てる確率が上がったり、パフォーマンスの向上につながるんですね。

基礎体力の向上=勝つための土台になる

まずは、こちらのピラミッドをご覧ください。

一番下には「基礎体力」があり、その上に「スキル」「戦術」などが乗っています。

この「基礎体力」がここまでお伝えしてきたコンディショニングになります。

基礎体力(コンディショニング)を向上させようと思うと、上記でお伝えした全ての要素を向上させる必要があるんですね。

土台である基礎体力が大きくなれば、練習を適切に行うと「スキル」「技術」も向上しやすくなり、戦術などが組み合わさって試合に勝つ確率が高まります。

トレーニングと練習を並行する重要性

ただスポーツ現場では今でも練習ばかりして、トレーニングに時間を割かないところがあるのが現状です。

コンディショニングトレーニングをしないと、土台が小さいままですよね。そうすると、いくら練習をしても上に積み重なっていかない。

こういう場合は、

練習だけ続けても、どこかで必ず伸び悩むタイミングがきてしまう

わけです。当然、戦術も小さく低くなるため、試合に勝てる確率も低くなります。

だからこそ、トレーニングと練習を並行することが重要であり、ここにコンディショニングトレーニングの大きな意味があるんですね。

必ず全ての体力要素をトレーニングすること

スポーツ現場でもトレーニングの重要性が理解されはじめ、筋力トレーニングを中心に行っている選手やチームも多くあります。

ただ、ここで必ずおさえておくべきことは、

コンディショニングは全ての体力要素を整え、その中で全体を向上させることが重要

ということです。

例えば、さまざまなトレーニングをしているけども筋力トレーニングだけはしていない。そんな状態であれば、以下のような状態になります。

筋力レベルだけ低い状態ですが、この場合、一番低い筋力レベルにすべてが引っ張られてしまいます。

コンディショニング(基礎体力)を向上させる上で大切になることは、全ての要素が整っていること。理想は、以下のような状態です。

もし個人やチームで、何か1つの体力要素のレベルが低ければ、その要素を向上させることがメインのトレーニングとなります。

筋力トレーニングが行われるようになった現代は素晴らしい一方で、この理解をして他の要素のトレーニングもしていく必要があるわけです。

先ほどもお伝えした通り、

・コンディショニングレベルを整えること
・その中で、1つ1つの要素をさらにバランスよく向上させること

この2つができることでより土台が大きくなり、練習した分だけパフォーマンスが向上していきます。

コンディショニングとは?2
コンディショニングとは?2
コンディショニングとは?3
コンディショニングとは?4

2024/02/18

慢性痛からの解放

慢性痛とは? 

痛みには2種類ある
 急性痛と呼ばれる、けがや病気が原因で一時的に生じる痛みは、原因から身体を守る反応の一つです。痛みに気づくことで、治療のきっかけとなり、原因になっているけがや病気が解消すれば、痛みもなくなります。
 もう一つの慢性痛は、急性痛の治療をした後も3か月~6か月以上もの間、痛みが続き、日常生活に支障を来すこともあります。慢性痛に悩んでいる人は多く、ひざの慢性痛で820万人以上、腰の慢性痛で1020万人以上の人が悩んでいると言われています。
 
不安が痛みを長引かせる 
 私たちは、痛みを脳と心で受け取ります。けがや何らかの原因で痛みが起きたとき、多くの人は不安や恐怖を感じます。「痛みが続いたらどうしよう」などと、不安感が長く続くと脳が過敏になり、けがが治っても痛みが取れなくなります。さらに、原因さえ分からないのに、なぜか、痛いと感じるようになってしまうことさえあります。また、社会的な原因が慢性痛につながることもあります。職場や家庭などの人間関係によるストレスや、特殊な姿勢で長時間作業を続けると言った仕事内容が原因で痛みが続くこともあるのです。 

慢性痛の治療法 
 慢性痛の治療の柱は、運動療法、認知行動療法、薬物療法の3つです。最も効果的で手軽なのが、ウォーキングやストレッチ、筋トレなどの運動療法です。筋肉を鍛えたり、関節を動かしやすくすることは、長引く痛みを改善します。次に、認知行動療法があります。慢性痛は脳が作り出すことが多いため、物事のとらえ方や考え方のパターンを変えて痛みに打ち勝つことを目的に行われます。
 具体的には、慢性痛が起こる仕組みや運動の重要性を学んだり、痛みが起こるときの状況や気持ちを日記に書くなどの方法が行われています。薬は、痛みが強い場合に使います。ただし、薬がすべての痛みに効くわけではなく、長期に使うと副作用の心配もあるため、運動療法などの補助として考え、上手に使うことが大切です。

痛みの悪循環と運動療法の効果 
 痛みに伴う不安や恐怖が強いと、引きこもりがちになり、不眠にもつながります。このような生活が続くと筋力や体力が衰え、気分も暗くなり、うつ症状が起こることもあります。すると、痛みをさらに強く感じるようになります。こうした悪循環を断ち切るには、運動が大切です。
 まず慢性痛に対する正しい知識を得て、不安を解消し、同時に少しずつ運動を始めると、筋力や体力が増して、今までよりも体を動かしやすくなります。すると少しずつ痛みが軽くなり、最終的には気にならなくなり、本来の日常生活を取り戻していくことができるのです。 

脳内モルヒネ・エンドルフィンとは?
  最近の研究では、運動には痛みを直接和らげる、エンドルフィンというホルモンを分泌する効果があることも分かってきました。エンドルフィンは、脳内モルヒネとも呼ばれ、モルヒネ同様の鎮痛作用があるにも関わらず、自分自身の脳内から分泌されるホルモンなので副作用の心配はありません。

慢性痛の改善にとって大切なこと 
 痛みが長く続くと「痛みがあるから何もできない」という考え方になってしまう人が多くいます。しかし、考え方を前向きにすることも大切です。「痛みはあったけれど、今日はこれができた」と考え、小さな成功体験を積み重ねていくと、自信がついて行動範囲を広げることができます。自分のしたいことや楽しいことを想像しながら、運動に取り組むようにするとよいでしょう。

慢性痛からの解放2
慢性痛からの解放2
慢性痛からの解放3
慢性痛からの解放4

2024/02/11

笑顔の効果

 最近では、ストレスからくる自律神経の乱れや不調などから身体に影響を与えているケースは少ない状態です。そこで当サロンは色々な面から身体の不調を整えるべく、多角的な治療・施術を行っています。その一つに『笑顔で帰って頂く』ということがあります。
 人は心の不調が身体に影響すると共に身体の不調が心に影響を与えています。そのため心のケアは身体のケアに繋がります。
 人は笑顔になることで副交感神経が優位となり安心感や安らぎを感じられやすくなります。また、笑うことで脳から「エンドルフィン」や「ドーパミン」が分泌されます。これらの物質は脳への報酬系と呼ばれており、充実感や幸福感の源になります。また、これらの物質は投薬よりも優れた鎮痛効果・持続性を有していますので、笑うことで身体と心を自分で整える・調整することが可能になります。
 皆様も【まずは、笑ってみる】を生活の一部に加えてみてはどうでしょうか!

笑顔の効果2
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笑顔の効果3
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2024/01/31

心と身体

当サロンに来られるお客様は、どこかしら身体の不調をお持ちですが、身体が不調だと心(メンタル)的な不調にもつながるため、初回の問診中は暗い表情の方が多いです。
しかし、治療を進めていくとだんだんと表情は明るくなられ、治療後には皆さん笑顔で帰られるので、身体のケアが心のケアにも繋がることを日々実感してます!
多分、逆もしかりで心の不安定さが身体に影響する事も多いです!
『笑顔で過ごすことを大切にしていきましょう!』

心と身体2
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心と身体4

2024/01/18

ホームページを公開しました

京都市右京区の“コンディショニングサロン 上々”は、この度ホームページを公開しました。
当サロンは、痛みなどのお悩みにあきらめている方ほど、お越しになっていただきたいと思います。
お悩みの改善を「あきらめている方が、変わる」をモットーに、理学療法士が医学の目線からお悩みにアプローチします。
原因には様々な理由が考えられますが、血のめぐりなども関係し、血行が悪くなると様々な体調不良に関係すると言われています。
ヒアリングと体の状態確認を行ってから、施術に入ることで体の温まり方や体のめぐりも感じていただけることがあります。
施術後には、アドバイスもしっかり行いますので普段の生活から回復に向かうことができるのです!

こちらのページでは、当サロンからの新着情報や施術についてなどのコンテンツを配信します。
ぜひ、ご覧ください。

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