ブログ

blog

2024/11/13

新年から価格改定のご報告

当サロンをいつもご利用下さり、ありがとうございます。

誠に心苦しいですが、近年の物価上昇に伴い、当サロンでの施術価格を2025年1月から改定させていただきます。
ご利用いただいていますお客様にはご理解の程よろしくお願いいたします。

今後も皆様の心身に向き合い、精一杯の施術を変わらず続けていきますので、来店をお待ちしております。

新年から価格改定のご報告2
新年から価格改定のご報告2
新年から価格改定のご報告3
新年から価格改定のご報告4

2024/08/21

京都・右京区の自費整体

あきらめている人ほど、変わるサロン!

  • どこへ行っても痛みがとれない
  • なんとなく、リラクゼーションなどに通っている
  • 部活など、スポーツには復帰したけど体が時々痛む

一つでも当てはまる方は、ぜひ当サロンにお任せください!

京都市右京区の“コンディショニングサロン 上々”は、お悩みの改善を「あきらめている方が、変わる」をモットーにしています。
健康保険などを使ってリハビリや診療をしてきたけど、症状が治らなかったという方や、なんとなく症状の改善をあきらめている方が多いように感じています。
当サロンは、理学療法士が医学の知識を取り入れ、リハビリやリラクゼーションを掛け合わせた施術を行っています。
なぜ、痛みが出ているのかなど根本の原因を探りながら施術を進めることで、安心していただけるのもポイントです。
現役のスポーツ選手から部活を頑張る学生さんまで、スポーツ特有のケガも得意としています。

ご希望があれば、京都市右京区を中心に出張サービスも行っています!
少しでも気になられたら、お気軽に“コンディショニングサロン 上々”へご相談ください。

京都・右京区の自費整体2
京都・右京区の自費整体2
京都・右京区の自費整体3
京都・右京区の自費整体4

2024/08/21

理学療法士のサロン・整体

理学療法士とは

理学療法士とは、怪我や病気で体の不自由さを抱えている人を支援する仕事です。

私たちは、患者さんが日常生活や社会生活をより良く送れるように、リハビリを通じて体の機能を維持したり、改善することにあります。

普段は患者さんを相手にしていることが多い理学療法士ですが、自分の身体の不調を治せてしまうのも理学療法士の強みです。「痩せたい」「足の筋肉をつけたい」「首が痛いのを治したい」こんなことが理学療法士の専門分野でもあるので、患者さんだけでなく、家族や自分の為にもなってしまうのが魅力です。
ただ、病気や骨折を治せるわけではないので、症状によっては、医師に診察をしてもらう必要はあります。

不調の原因を調べて、治したり、アドバイスをすることができる、身体のスペシャリストが理学療法士です。

理学療法士の仕事の流れ【全7ステップ】

理学療法士といえば、「リハビリ」のイメージがあるため、歩く練習のような風景をイメージするのではないでしょうか。実際には、治療の前には様々な準備をしており、治療が終わっても、すぐに終了ではありません。理学療法士の仕事は色々あり、多くのセラピストはこのような順番でリハビリをしています。

まずは、理学療法士の仕事の流れを掴んでみましょう。

  1. 情報収集をする

最初は、患者さんの現状を把握するための情報収集です。これは、患者さんの健康状況、日常生活での困りごと、医師の診断結果などになります。
リハビリを必要としている方は何らかの問題を抱えているため、「過去に骨折したことがある」「心臓が悪い」「金銭的に厳しい」など、現在と過去の様々な情報を集めてリハビリに臨む必要があります。

リハビリをする上でリスクとなりうる病気を持っていることもあるので、安全にリハビリをするためにも情報収集は重要な仕事です。

  1. 検査測定をする

次に、患者さんの身体を検査し、どのような問題があるのかを判断します。検査とは、筋力や関節の角度の測定をしたり、バランス能力や歩き方の確認、体力はどのくらいかなどを見ていきます。

たとえば、歩くことができなくなった患者さんでも、筋力が落ちて歩けないのか、痛みが生じていて歩けないのか、歩き方に問題があるのか、要因は様々です。

原因を突き止めることが検査測定の意義であり、何も分からないまま治療に進むことはできません。

  1. 目標を決める

検査が終わったら、収集した情報と検査した結果を踏まえて、どのくらいの期間でどういった目標を達成するのかを考えていきます

たとえば、脳梗塞の患者さんでは、「1か月後に自分で車椅子に乗れるようになる」「3ヶ月後に杖を使って100メートル歩けるようになる」などと具体的な数字を交えて目標を設定します

また、その目標にはどういった根拠があるのか、その期間に設定したことは妥当なのかを説明できるように考える必要があります。そのためには基礎的な知識や、過去に似たような症例がないか文献を調べたりする必要があります。

目標が決まったら、患者さんと共有をし同意を得ます。患者さん自身も達成したい目標を持っていることがあるので、同じ方向性を向くためにも共有しておくことが重要です。

  1. 治療プランを考える

目標が決まったら、達成に向けてどういった治療をしていくのかを考えていきます。

筋力を付けるためにはどのくらいの頻度で、どのくらいの回数をするのかどんな運動をして筋力をつけるのかなど、できるだけ詳しく決めていきます。

検査して分かった問題点は1つだけという可能性は低いので、それぞれの問題点に適したプランを複数考える必要があります

  1. 治療をする

治療プランが決まったら、実際に運動療法物理療法(電気治療や温熱治療など)、日常生活動作訓練(歩く練習や起きる練習など)と必要なリハビリを行います。

ここまで来てやっと、イメージのような平行棒で歩いていたり、杖を使って歩いたり、自転車を漕いだりすることになります。

また、患者さんに負荷のないリハビリになっているか、血圧や脈拍を測ったり、心電図を取ったり、急な体調の変化が起きないように注意深く確認することも重要です。

  1. 効果測定をする

治療を行ったら、定期的に治療の効果が出ているかを評価し、必要に応じて治療プランや内容を見直す必要があります

検査測定をして洗い出した問題点が必ずしも正しいとは限りません。そういった場合に備えて効果測定をし、今の治療プランで問題がないかを確認し、改善がされていない場合は、柔軟に治療プランを変えていくことが必要です

  1. 住環境を整える

患者さんが自宅への退院が近くなってきたら必要な環境設定を行うことも理学療法士の業務の1つです。

安全に生活できるよう、杖などの歩行補助具や、ベッドの導入を提案する必要があります。

ソーシャルワーカーや退院調整を行っている看護師が在籍している医療機関であれば、環境調整の必要の有無を伝えるなどの多職種間の連携が必要です。

理学療法士は5つの場所で働いている

理学療法士は、健康や身体機能の回復を支援する重要な役割をある為、働く場所は非常に広いです。

以下は理学療法士が活躍できる代表的な場所になります。

医療機関

病院やクリニックは理学療法士が最も一般的に働く場所です。

病院だけでも、急性期病院、回復期病院、維持期の病院と幅広く、患者さんの状態によって場所が異なります。

手術のような外科的治療や、薬で治療を行う内科的な治療があり、こういった医師の治療を必要とする場合は急性期の病院です。
病状が安定し回復期病院に移ると、リハビリを行うことがメインとなり、下がってしまった日常生活のレベルを取り戻すような段階になります。
回復期が終わると維持期に入り、生活の質や、人生の質を高めるためのリハビリを行います。ここまで積み上げてきた日常生活のレベルを下げない為にも維持期は重要です。

介護施設

高齢者介護施設や、特別養護老人ホームが介護施設に該当します。

ここで理学療法士は日常生活の自立支援、筋力維持、関節の可動域向上などを目指して、リハビリを行います。

介護老人保健施設では、自宅復帰を目指してリハビリを行うことができる施設になります。

地域社会

地域社会での活動では、自宅に住んでいる高齢者に対して、自宅やリハビリテーションセンターでリハビリを行うことになります。

医師の治療は必要ではありませんが、生活能力の維持や向上が必要な場合にリハビリを行います。

スポーツチーム

スポーツ分野では、プロや企業の選手の身体機能の維持や怪我からの回復サポートを行います。

競技でパフォーマンスを発揮しやすいようコンディショニングを行ったり、予防的なリハビリを行うことも理学療法士の重要な仕事です。

教育、研究機関

大学や専門学校などの教育機関では、未来の理学療法士を育てるために教育を行っている理学療法士もいます。

また、リハビリテーション分野の技術の発展に貢献するために研究に力を入れている理学療法士も存在します。

理学療法士とはどんな人を相手にしているのか

理学療法士は、一言で言えば、ほとんどの方が対象になります。
高齢者のリハビリだけではなく、子供や学生まで幅広く健康問題を抱えている方々のリハビリを行います。

その中でも代表的な病気を紹介します。

中枢神経疾患

脳卒中(脳梗塞や脳出血)や外傷性脳損傷(外傷性くも膜下出血)などの中枢神経系の障害を持つ患者さんは、リハビリの主要な対象です。

中枢神経とは、脳や背中のあたりに通っている脊髄のことを指します。全身から集まってきた情報を脳に伝達したり、全身に指令を出したりする役割を持っています。

これらの患者さんは、手足の麻痺や筋肉のこわばりが強くなったり集中力が続かない言葉が出てこないなど、症状はたくさんあります。

整形外科疾患

リハビリといえば整形外科のようなイメージがあると思います。私も理学療法士を知ったきっかけが、学生時代に怪我をしたことでした。

整形外科は骨折、脱臼、ヘルニアなどの患者さんになります。事故やスポーツで骨折をして手術をしたためリハビリをしたり、腰痛の方にトレーニングの方法を教えたりします。

高齢者の場合は、変形性膝関節症といった膝がO脚やX脚になり痛みが出て歩けなくなってしまうことで手術をする場合などもあります。

呼吸器疾患

肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器の病気を持つ患者さんに対して、理学療法士は呼吸機能の改善をサポートしています。

COPDとは、たばこを吸っている方がなりやすい病気になります。

呼吸器の病気がある方は、酸素の取り込みや二酸化炭素の排出がうまくできないことで息切れがしやすかったり呼吸が苦しくなってしまったりします。そんなときに理学療法士がリハビリをして呼吸の仕方歩き方の指導を行います。

また、呼吸器疾患は高齢者だけでなく、子供の肺炎等でもリハビリをしたり、最近ではコロナウイルスでリハビリをするケースもあります。

心疾患

心筋梗塞や狭心症といった心臓の病気を持っている人に対しても理学療法士はリハビリを行います。

心臓の病気の方は、再発しないように予防することがとても重要になってきます。そのために運動や食生活の改善が必要になり、運動を理学療法士が指導することになります。
通常、集団で一緒に体操をしたり、自転車を漕いだりしています。

内科的疾患

糖尿病など生活習慣病を持つ内科的な患者さんに対しても、理学療法士は運動療法を通じて患者さんの指導やサポートをします。外科は手術をしていますが、内科は点滴や薬で治療をするという違いがあります。
糖尿病は心疾患同様、集団で体操や筋力トレーニングをして病状の進行を予防したり、食生活の改善を栄養士さんに教わったりしています

また、がんの患者さんにもリハビリをしています。抗がん剤を使って治療をしながら、体力を落とさないようにリハビリをします
がんの患者さんは、抗がん剤の副作用で体調が悪くなったり、入院が長引くこともあるため、気分転換として運動を行っていたりもします。

廃用症候群

廃用症候群は長期間の寝たきりや運動不足によって、日常生活レベルが下がってしまった方を指します。そんな時に理学療法士は、筋力アップや生活レベルの回復を目指してリハビリを行います。

入院中に限らず、高齢者は家でごろごろしていて運動不足になりやすいので、予防のために運動をしたりリハビリの大事さを指導することも最近では理学療法士によって行われています。

身体のスペシャリストである理学療法士が行っている
整体・サロンで安心安全、高い知識と技術を体験してみて下さい!

理学療法士のサロン・整体2
理学療法士のサロン・整体2
理学療法士のサロン・整体3
理学療法士のサロン・整体4

2024/05/26

腰痛の原因

腰痛の原因

日本整形外科学会の調査によると、日本で腰痛の人は約3000万人いると推計されています。
一口に腰痛といっても、その原因はさまざまあります。腰痛を原因別に分類すると、腰部脊柱管狭窄(さく)や椎間板ヘルニアなど腰の神経の障害によるもの、内臓の病気、重い脊椎の病気、などがあります。しかし原因を特定できる腰痛は全体の約15%です。残りの約85%は原因を特定しにくい非特異的腰痛で、一般に腰痛症や坐骨神経痛などと診断されます。

腰痛の分類

原因を特定できる腰痛のうち、腰痛全体の約10%を占めるのが、腰部脊柱管狭窄椎間板ヘルニアなど腰の神経の障害により起こるものです。

また全体の約2%は、内臓の病気による腰痛だと考えられます。内臓からの神経の多くが腰に伸びているため、慢性すい炎腎う腎炎尿路結石、慢性の十二指腸潰瘍、子宮内膜症などで腰痛が起こることがあります。

腰痛を起こす重い脊椎の病気には、化膿(のう)性脊椎炎、がんの骨への転移、背骨の圧迫骨折などがあり、腰痛全体の約1%の患者さんがいると考えられています。

腰痛全体の85%を占める非特異的腰痛の多くは、腰の椎間関節や筋肉などに原因があるといわれていますが、原因を特定するには、腰のある箇所の神経をまひさせて痛みが取れるかどうかを確認する検査を何か所も行う必要があるため、原因の特定までは行わず、痛みをとる治療が優先されます。

腰痛の危険度チェック

多くの腰痛は、急いで受診する必要のないものですが、なかには放置すると危険な腰痛もあるので、下記にあるチェック表で腰痛の危険度を調べてみましょう。

腰痛の危険度チェック

腰痛 危険度チェック
(1)じっとしていても痛む
(2)背中が曲がってきた
(3)お尻や脚が痛む・しびれる
(4)脚のしびれにより長く歩けない
(5)体を動かしたときだけ 腰だけ痛む

「腰痛 危険度チェック」表の(1)~(5)のうち、(1)の「じっとしていても痛む」に当てはまる場合、重い脊椎の病気や内臓の病気の可能性が考えられるため、危険度は大です。

(2)の「背中が曲がってきた」に当てはまる場合、骨粗しょう症によって背骨がつぶれる圧迫骨折が起きている可能性があります。骨粗しょう症は、骨の中がスカスカになる病気で、閉経後の女性に多く起こります。50歳過ぎから背中が曲がってきたら要注意です。

(3)の「お尻や脚が痛む、あるいはしびれる」、(4)の「脚のしびれにより長く歩けない」いずれか1つでも当てはまる場合、腰部脊柱管狭窄椎間板ヘルニアなど、腰の神経の障害が原因で症状が起こっている可能性があります。これらの病気は進行することがあるため要注意です。

(1)~(4)の項目に1つでも当てはまる場合は、一度医療機関を受診することがすすめられます。
(5)の「体を動かしたときだけ腰だけ痛む」のみ当てはまる場合、腰の椎間関節や筋肉などが原因の腰痛である可能性が高く、その場合、当面の危険はありません。ほとんどの腰痛は1か月以内に痛みがなくなる心配のないものです。ただし、症状が悪化した場合や、3か月以上症状が続く慢性腰痛の場合は、整形外科を受診することがすすめられます。

腰痛の症状をうまく伝えることが鍵!的確な診断を得るためのコツ

腰痛にはさまざまな原因があります。病院の整形外科など医療機関を受診する際、正しく症状を伝えられないと、的確な診断を得られないことがあります。きちんと具体的に症状を伝えることは、医師が正確な原因を探り、適切に治療方針を立てることに役立ちます。そこで、受診の流れと、症状をうまく伝えるためのコツをご紹介します。

受診の流れ

受診の流れ

腰痛で、医療機関の整形外科を受診した場合、まず行われるのは、痛みの状況などを医師に伝える「問診」。その後、医師が患者さんの身体を見て異常の有無を調べる「視診」や、身体を動かして痛みの起こり方や関節の動きを調べる「触診」による「診察」が行われます。医師は、これらの結果により、おおよその原因を絞り込みます。

続いて、「検査」を行います。検査は、主にエックス線やMRIで骨や神経の様子を画像で調べる「画像検査」や、必要に応じて「血液検査」などが追加されます。そして、必要があれば「精密検査」や「再診」を行い、最終的には医師が「診断」を行い、「治療」となります。

的確な診断を得るために

症状を伝える5つのコツ

より的確な診断を得るためには、問診のときに、自分の症状をきちんと医師に伝えることが大切です。

症状をうまく伝える5つのコツ

「いつから」
いつから痛むのか、日ごとに痛みは強くなっているのか、あるいは同じ痛みが続いているのかなどを伝えます。

「どこが」
腰のどのあたりが痛むのか、腰だけでなく背骨やお尻、脚も痛むのかなどを伝えます。

「どんなふうに」
激しい痛みが続くのか、それとも弱い痛みなのか、痛みの強さはどの程度か伝えてください。

「どんなときに」
腰を曲げると痛い、歩くと痛い、安静にしていても痛いなど、痛みが誘発する動作を伝えてください。

「その他の症状」
例えば、脚やお尻のしびれ、麻痺(まひ)、発熱、尿や便がでにくいなど、腰痛とともに他の症状がある場合は、それも必ず伝えてください。

画像診断できる腰痛、できない腰痛

医療機関を受診して行う、エックス線やMRIなどの「画像検査」。腰痛は「画像で診断できる腰痛」と「画像で診断できない腰痛」に大きく分けることができ、画像検査によって原因を特定できることがあります。

腰痛のタイプ

画像診断できる腰痛のタイプ

画像診断できるタイプ

画像で診断できるタイプには、「がん」「化膿性脊椎炎」「椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄」「圧迫骨折」「終板の障害」などがあります。

がん

がんの骨転移

ごくまれに、がんが原因で腰痛が生じていることがあります。腰痛を引き起こす「がん」には、「骨のがん」「がんの骨転移」「すい臓がん」「大腸がん」などがあります。
もしも、問診と痛みの症状で、すい臓や大腸のがんが疑われた場合は、内臓を撮影して、がんがないかどうか確かめる必要があります。腰痛の診断では、がんを見逃さないことが、最も重要です。

多くの腰痛は、安静にしていると痛みがないのですが、がんが原因の場合、「安静にしていても痛む」という特徴があります。

化膿性脊椎炎

可能性脊椎炎

化膿性脊椎炎は、細菌が骨の中に侵入し、脊椎を化膿させる病気です。進行すると、血液の中に細菌が入り込んで「敗血症」を発症し、命に関わることがあります。化膿性脊椎炎の場合も、「安静にしていても痛む」という特徴があります。

椎間板へルニア

椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニア

腰椎と腰椎の間でクッションの役割をしている軟骨状の組織「椎間板」にひびが入り、中心にある「髄核」が飛び出して、背中側にある「神経」に炎症などを引き起こすのが椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアは、20~40代の若い世代に多く発症します。一般に、椎間板ヘルニアの症状は、「腰痛」から始まり、その後、お尻から脚にかけて痛みやしびれが生じます。椎間板ヘルニアは、「前かがみの姿勢」になると腰の痛みと脚のしびれが強くなるのが大きな特徴です。

腰部脊柱管狭窄

腰部脊柱管狭窄
腰部脊柱管狭窄

腰部脊柱管狭窄は、腰椎の後ろ側にある神経が通るトンネル「脊柱管」が狭くなり、中を通る神経が圧迫される病気です。

腰部脊柱管狭窄は、40代後半から発症し、高齢になるほど発症しやすくなります。症状としては、腰痛のほかに、お尻から脚にかけてのしびれや痛み、歩いていると症状が強くなって歩けなくなる「間欠跛行(かんけつはこう)」などがあります。腰部脊柱管狭窄の特徴は椎間板ヘルニアと正反対です。前かがみになると楽になり、体を後ろに反らすと、しびれ・痛みが強くなります。

圧迫骨折

圧迫骨折

骨粗しょう症によって、骨がスカスカになり、押しつぶされるように骨が変形してしまうのが「圧迫骨折」です。骨粗しょう症による圧迫骨折は、70歳以上の女性に多く起こります。圧迫骨折では症状が出ないこともありますが、お尻から脚にかけて、しびれや痛みが出ることがあります。身長が4cm以上低くなり、背中が丸くなっているなら、圧迫骨折の可能性があります。

終板の障害

終板の障害
終板の障害

「終板の障害」は、最近、注目されているタイプです。腰椎と椎間板が接している部分が終板です。終板には神経や血管が多く通っています。ここに細菌が感染したり、アミロイドという物質がたまったりして、むくみが生じることで、痛みが起きると考えられています。

ただし、まだわかっていないこともあります。前かがみで「腰痛」が出るけれども、お尻から脚にかけての「しびれや痛み」が起こらないことが特徴です。

画像で診断できない腰痛まとめ(関節、筋肉、ストレスなど)

画像診断できないタイプ

画像診断ができないタイプには、「椎間関節」「仙腸関節」「筋肉」が原因の腰痛、「心理的要因」による腰痛などがあります。

椎間関節による腰痛

椎間関節による腰痛

椎間関節は、腰椎の後ろ側にあって、上下の腰椎をつないでいる関節です。椎間関節に負担がかかると、炎症が起こったり、軟骨が擦り減ったりして、腰痛が起こると考えられています。

症状としては、腰の痛み、太もも外側の痛み、脚のしびれが起こります。椎間関節は腰椎の一番後ろにあるので、体を後ろに反ると圧迫されて、痛みが強くなるという特徴があります。

仙腸関節による腰痛

仙腸関節による腰痛
仙腸関節による腰痛

仙腸関節は、骨盤の真ん中の骨「仙骨」と骨盤の両側の骨「腸骨」の間の関節です。激しい衝撃を吸収する役割を担っていると考えられています。

椎間関節と同様に、炎症が起こったり、軟骨が擦り減ったりして、痛みが起こると考えられています。仙腸関節は腰の下の方にあるので、下の方に腰痛があって「長い時間 椅子に座っていられない」場合には、仙腸関節による腰痛の可能性があります。

筋肉による腰痛

筋肉による腰痛

腰にある筋肉のうち、「脊柱起立筋」とその奥にある「多裂筋」が、筋肉による腰痛に深く関係しています。特に、高齢になると、これらの筋肉が弱くなるため、筋肉の腰痛を起こしやすくなると考えられています。うつ伏せに寝て、体を後ろに反らすことができなかったら、背中の筋肉が、弱くなってきている可能性があります。

心理的要因

私たちの脳には、腰痛などの「痛みを和らげる働き」が備わっています。しかし、家庭や職場でのストレスなどがあると、この「痛みを和らげる働き」が機能しなくなってしまい、慢性的な痛みを感じるようになってしまいます。

「朝方に腰痛を強く感じる」という人は、心理的要因が関係している可能性があります。というのも、一般的に腰に異常がある人の場合は、腰を使えば使うほど痛みがひどくなってくるため、「夕方」に痛みが強くなる傾向にあります。これに対して、心理的要因のある人は、朝から午前中にかけて、意欲低下や抑うつ気分が強く現れ、腰痛が強くなり、午後から夕方にかけては、その症状が軽減するという傾向にあります。

ストレスやうつなどの心理的要因が痛みを招く「慢性腰痛」はこちら

危険ではない腰痛の対処法

病院に行くほどではない腰痛の場合は、次のような対策をとると効果が期待できます。

●適度な運動を行う
ウォーキングのような適度な有酸素運動を毎日行うと、脳の血流がアップし、脳の中で痛みを抑える物質が増えてきます。

●できる範囲で通常の生活を続ける
普段どおり仕事や家事をして、できる範囲でいつもどおりの生活を続けます。

●ストレス対策を行う
自分が楽しいと感じることを行うと、脳の血流がよくなって痛みを抑える物質が増え、痛みを抑えることができます。たとえば好きな音楽を聴いたり、好きな映画を観たり、アロマオイルなど好きな香りを楽しんだり、生活の中にリラックスできる時間をつくることがおすすめです。


腰痛の原因2
腰痛の原因2
腰痛の原因3
腰痛の原因4

2024/05/18

理学療法士とは

理学療法士とは

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。

理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。関節 可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改 善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。

理学療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。理学療法士免許を取得した後は、主に病院、クリニック、介護保険関連施設等で働いています。近年は、高齢者の介護予防、フレイル予防、健康増進、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病に対する指導、スポーツ現場、産業分野など活躍の場が広がっています。

笑顔つづく、すこやかな暮らしへ。(3分35秒)

笑顔つづく、すこやかな暮らしへ。(3分35秒)

私たち理学療法士がどのような職業なのか、どのような場所で働いているのかなどについて、約3分の動画で紹介しています。赤ちゃんからお年寄りまであらゆる世代に笑顔を届けるため、国民の皆さまの暮らしに寄り添う理学療法士を知る機会に、この動画を活用いただけますと幸いです。





  • 健康管理、身体機能保持・増進のために

人生100年時代に、健康を維持していくために、その人に合った身体運動をアドバイスします。

  • 家で寝たきり・閉じこもりがちな人たちへ

生活にメリハリをつけ、寝食を分け、生き生きとした、その人らしい生活をみつけるための支援をします。

  • 障害があって在宅生活を始める人たちへ

いざ、病院を退院し在宅生活を始めると、その環境の違いや介護方法など戸惑うことが多くあります。その人に適した理学療法を提供します。

  • 障害のある子供たちへ

成長とともに、その成長を手伝うのに、どのような方法がよいか、共に考えます。

画像 理学療法士を知るツール

理学療法士の活躍場所

  • 医療施設において

理学療法⼠は、様々な疾患の発症早期から、状態や時期に応じた理学療法を病院/診療所などの医療施設において提供しています。

詳しくみる
  • 介護施設や在宅において

通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、住宅改修・福祉用具のアドバイス等、介護保険サービスの現場において理学療法士が活躍しています。

詳しくみる
  • 健康増進や予防において

理学療法士は、病気やケガを予防するための健康増進や高齢の方の介護予防などに取り組んでおり、さらに生活習慣病に対する運動指導や個々に適した就業環境の提案などにも活躍の場が広がっています。

詳しくみる
  • 教育現場や研究において

教育現場で活躍する理学療法士は、優れた理学療法を行うための知識と患者さんの立場に寄り添う感性を併せ持つ理学療法士を養成することが使命です。また、常によりよい理学療法技術を確立するための研究活動を行っています。

詳しくみる

理学療法士について

  • これからの国家資格、これからの仕事

病気やケガによる「障(傷)害があること」は、これまで一部の人の特別なものと思われがちでした。しかし現在では、誰にでも起こり得ることとして受け止められています。そのために理学療法士を志す人々が増えています。これらの人々は大学や専門学校において、さまざまなことを学び国家資格の取得を目指しています。

  • さまざまな産業と結びつく

障害者や高齢者、そして介護者にとって、住宅環境や生活環境、自動車での移動、多くの人々との情報交換、緊急時の通信システムなどをどうすれば便利なのか - 理学療法士はこうした情報の提供もしており、医療現場だけではなく、他の産業とも強く結びついています。

  • 家庭でも、地域でも

理学療法士は医療機関の中だけで仕事をするのではありません。地域のデイケアセンターや保健福祉センター、ホームヘルパーやボランティアへの指導、訪問理学療法、家屋改造、そして車いすや補装具を作る上でも関わりを持っています。障害を持つ人々がもとの生活に復帰し、さらに新たな人生を歩み始めるためにも、様々な場面での理学療法士の活躍が期待されています。

  • 「与える医療」から「支える医療」へ

病気やケガ、障害に立ち向かうのは最終的に障害を持った本人であり、そこには本人の考えや判断が配慮されなければなりません。そのために単に「与える医療」ではなく、障害を持った人々やその介護者と心を通い合わせながら進める「支える医療」 - つまり私たち理学療法士の仕事が、今後ますます必要となることでしょう。


理学療法士とは2
理学療法士とは2
理学療法士とは3
理学療法士とは4